1. HOME
  2. 大会概要

大会理念



福山の歴史を遡ると、古くから潮待ち風待ちの港として存在していた鞆の浦は、瀬戸内海の中央に位置し、人と文化の交流する場として栄えており、万葉集でも歌に詠まれていました。多くの文化が集まることから、鎌倉時代には最先端の建築技術により明王院本堂が再建、五重塔が建立され現在では、国宝に指定されています。江戸時代に入り、1619年、初代藩主水野勝成公が備後10万石の領主となり3年後の1622年天守閣を築城し、地名を「福山」と名付けました。その後、芦田川の河口の三角州の干拓や、日本で5番目に古いとされる水道を引くなど城下町としての整備を進めました。さらに藩主が変わったのちも、土砂災害があれば砂留の普請を行うなど、城下に住み暮らす民を思い、まちの発展に全力を注いできました。そのような先人たちの想いは今の私たち市民の心に根付いており、形を変えながら受け継がれてきた伝統を、「先進性」「多様性」「創造性」「持続性」の4つの価値として捉え、城下町としての背景に、各地域でのまちづくりにおける未来の創造に向けた一歩となる大会とします。

ご挨拶


全国城下町青年会議所連絡協議会
会長 山本竜義

(公益社団法人日本青年会議所岡山ブロック協議会2022年度会長)
(一般社団法人津山青年会議所直前理事長)

1982年7月「よみがえれ城下町」スローガンのもと第1回全国城下町シンポジウム松本大会が開催され、それから40年にわたり、全国各地で城下町の可能性を信じ、そのまちの歴史、伝統、文化を未来へ紡いでいくために運動を展開してまいりました。
2022年に入りましてからも新型コロナウイルスのオミクロン株が猛威を奮っており、まちにはいまだ閉塞感が漂っておりますが、この状況を打破するため福山青年会議所メンバーがリスクと闘いながら大会を構築してまいりました。
「2022年度第41回全国城下町シンポジウム福山大会」は「伝統と創造~新たな時代へともにいこう いざ出陣~」のスローガンのもと開催されます。2022年は福山城築城400年という記念すべき年であり、福山の新しいことに挑戦しつづけてきた「先進性」、交通の要衝と豊かな資源、文化交流が伝統芸能やものづくりの文化を育んできた「創造性」、多くの人材と交流する中で育まれてきた「多様性」、芦田川や砂溜の整備、城下町を発展させていく中で見える「持続性」と歴史、伝統、文化に溢れる魅力を最大限感じ、発信することができる福山大会になると信じています。
是非とも多くの皆様にご参加いただき、この大会で得た気づきや学びをそれぞれの地域のまちづくりに活かしていただけたらと思います。
第41回全国城下町シンポジウム福山大会どうぞよろしくお願い致します。


一般社団法人 福山青年会議所
2022年度理事長 島田宗輔

2022年、福山城築城400年という節目の年に、我々福山青年会議所は全国城下町シンポジウム福山大会を主管する事となりました。本大会の招致、開催に際して関係各所の皆様に多大なるお力添えをいただいた事、厚く御礼申し上げます。

徳川幕府より西国鎮衛の役目を期待された福山城は、時代に翻弄されながらも福山の発展と共にありました。戦災により失われた後も、城下市民の誇りとして再建され、以後福山は鉄鋼業を中心とした瀬戸内の産業都市として復興を遂げ、今も福山城は駅のすぐ傍で来訪される方々を見守り続けています。

「伝統と創造」、このシンポジウム開催を通じて、福山の歴史や文化を再評価する機運を高める事、そしてこれからの備後・福山の未来をあかるく照らす創造性のタネを見つける事。これが本大会の趣旨であります。様々な地域・年代の方々が、本大会を通じて想いがつながる場となるべく、我々も本大会を実施してまいります。ぜひ皆様も一緒にこの大会を楽しんでいただければ幸いです。それでは第41回全国城下町シンポジウム福山大会、現地にて皆様のお越しをお待ちしております。


一般社団法人 福山青年会議所
特別理事
全国城下町シンポジウム実行委員長
徳岡旭

1622年、初代藩主水野勝成公が現在の地へ天守閣を築城し、福山のまちの礎を築いてまいりました。時はくだり、築城400年の大きな節目を迎える2022年、JCI福山は第41回全国城下町シンポジウム福山大会を「伝統と創造~新たな時代へともにいこう いざ出陣~」のスローガンのもと、8月26~28日の3日間にわたり開催いたします。

第1回の松本大会で産声をあげ40回の歴史を重ねてきた全国城下町シンポジウム。この全国城下町シンポジウムは、全国の城下町の青年たちが一堂に会し、地域(まち)の人達と共に、地域のもつ可能性を見出すことを目的としております。新型コロナウイルス感染症が拡大し、開催自体が危ぶまれるなかでも形を変えながら繋いで来られた各主管青年会議所の皆様の志をJCI福山が引継ぎ、3年ぶりとなり現地での開催を夢見て準備を推し進めてまいりました。諸先輩方が、組織とまちの未来の姿に想いを馳せ、調査研究を重ね、同シンポジウムの招致を決断し、行動に移したからこそ、千載一遇の機会を得ることが出来ました。この機会を通じ、得ることの出来る学びや経験を、組織とまちのレガシーとして次代へ残していく使命が私たちにはあります。

第41回全国城下町シンポジウム福山大会では、先人たちが築き受け継がれてきたことで創られた福山の「先進性」「創造性」「多様性」「持続性」を皆様の五感全てで感じていただける機会を皆様へ提供出来る大会にしたいと考えております。私たちが住み暮らす福山には、福山城天守閣をランドマークに東西南北それぞれに市民が誇ることの出来る歴史・文化といった地域の資産が存在しています。第41回全国城下町シンポジウム福山大会では、そういった地域の資産に触れていただける機会を創出してまいります。

私はこの全国城下町シンポジウム福山大会を一過性のイベントに終わらせてはならないと考えております。福山にも現在多くの問題が発生し、地域課題が多く存在しています。第41回全国城下町シンポジウム福山大会をきっかけに市民が課題解決の当事者であることを共有し、次の築城500年に向けた一歩目となるシンポジウムになると信じております。私たちが住み暮らすまちが将来どのようなまちになってほしいのか、皆で考え夢を語り合えるそのような場にしていきます。これまで先人たちが築き受け繋いできた「伝統」と、私たちが生きている「今」と、その2つが重なりあい創造される子どもたちに託す「未来」を皆様とともにこの目に焼き付けていきます。 これから来るであろう新たな時代へともにいきましょう。

祝辞


広島県知事
湯 﨑 英 彦

第41回全国城下町シンポジウム福山大会が盛大に開催されますことを心からお慶び申し上げます。
また,全国各地からご参加いただきました皆様には,県民を代表して歓迎申し上げます。
「伝統と創造~新たな時代へともにいこう いざ出陣~」をスローガンに,福山城築城400年を迎える節目の年に本大会が開催されますことは,城下町福山の歴史や文化を全国に発信するとともに,これからの城下町でのまちづくりについて,参加者をはじめ,地域の皆様が考え,議論し,共有する絶好の機会となり,大変意義深いことでございます。
この大会をきっかけに,地域の皆様には,城下町でのまちづくりに更に関心を高めていただくことをお願いするとともに,県外からお越しの皆様には,福山を中心に,多島美で風光明媚な瀬戸内海や,なだらかで美しい中国山地など,多彩な魅力に溢れている本県を,心ゆくまで御堪能いただければ幸いです。
結びに,本大会の御成功を祈念いたしますとともに,全国城下町青年会議所連絡協議会の今後益々の御発展と関係各位の御活躍,御健勝をお祈り申し上げます。


福山市長
枝広 直幹

第41回全国城下町シンポジウム福山大会が,福山城築城400年を迎えた本市で開催されますことに,心よりお喜び申し上げます。
本大会では,「伝統と創造~新たな時代へともにいこう いざ出陣~」のスローガンのもと,全国の城下町の青年たちが一堂に会し,それぞれの城下町の歴史や文化,そして魅力を発信する機会となり,それぞれの地域のまちづくりに活かされることを期待しています。
本市では,築城400年という大きな節目を契機として,先人の歩みや大切にしてきた思いを,あらためて振り返り,市民の心を一つにする機会とするとともに,福山城をはじめ,市全体の歴史・文化資源等の価値を再認識し,磨き上げ,その魅力を市内外に発信することで,「城があるまち福山」を市民全体の誇りにしたいと考えております。
皆様には,この機会に「全国唯一」の北面に鉄板が施された天守や伏見城から移築された伏見櫓,国宝明王院や日本遺産鞆の浦など,本市の貴重な歴史・文化資源に触れていただければ幸いです。
最後になりましたが,開催にあたり,ご尽力いただいております福山青年会議所及び関係者の皆様方の,今後益々のご発展とご活躍をお祈り申し上げます。